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オペレーティングリースへ出資で突発的な利...

2024.10.11

オペレーティングリースへ出資で突発的な利益を賢く圧縮!仕組みと6つの注意点を公認会計士・税理士が徹底解説

こんにちは。税理士法人大下会計 代表の公認会計士・税理士・行政書士、大下俊樹です。

突発的な大型案件の受注や資産売却などにより、「今期は想定以上の大きな利益が出そうだが、効果的な節税対策(課税繰延)はないか」とお悩みの経営者様も多いのではないでしょうか。

そうした際によく検討される有効な選択肢の一つが、「オペレーティングリースへの出資」です。

本記事では、オペレーティングリース出資による節税の基本的な仕組みやメリット、さらに実行にあたって必ず押さえておくべきリスクや注意点についてわかりやすく解説します。

1. オペレーティングリース出資の仕組み

オペレーティングリース出資とは、航空機(飛行機)、コンテナ、船舶などの「匿名組合資産」の賃貸を行う匿名組合(ファンド)に対して出資を行うスキームです。

早期損金計上のメカニズム

  1. 匿名組合へ出資: 企業(出資者)が匿名組合に出資を行います。

  2. 資産の購入と賃貸: 組合は航空機や船舶などの資産を購入し、航空会社や海運会社等へ賃貸(リース)します。

  3. 費用処理(減価償却等)による損金算入: 匿名組合資産の減価償却や特別償却費用を通じて発生した損益が分配され、出資金の金額を早期に損金として計上することができます。

法人税法上、出資事業から生じた損益は適切に処理されるため、利益が大きく出た事業年度の課税所得を抑える「課税の繰延」として非常に高い効果を発揮します。

2. 契約終了時(出口)の扱い

オペレーティングリースは「永久に税金を消し去る」ものではなく、将来へ課税を繰り延べる手法です。

  • 契約終了時の返戻: 匿名組合契約が終了する際、匿名組合の純資産相当額が返戻されます。

  • 益金算入: 返戻された金額のほとんどは「益金」として算入されます。

そのため、契約終了時には「解約返戻金(益金)を受け取る時期に合わせた事業投資や退職金の支給」など、出口戦略(次の損金作り)を計画的に見据えておくことが成功の鍵となります。

3. 経営者が絶対に知っておくべき「6つの注意点とリスク」

オペレーティングリース出資は大きな損金を作れる魅力的な手法ですが、リスクを正しく理解せずに契約すると、経営上の深刻な打撃となりかねません。出資を検討する際は、以下の6つのポイントを必ず確認してください。

注意点・リスク

詳しい内容

① 出資時に多額の資金が必要

出資金は最低1,000万円からとされることが多く、まとまった手元資金が必要です。

② 外貨建ての為替変動リスク

多くの案件が外貨(米ドル等)建てで運用されます。解約時や返戻時の為替相場の変動により、円換算での返戻金が増減します。

③ 元本割れのリスク

賃貸先が購入選択権を行使せず、対象資産を市場で売却した場合、その売却価格が低ければ返戻金が出資額を下回る可能性があります。

④ 賃貸先の倒産リスク

匿名組合の賃貸先(航空会社や海運会社など)が倒産や債務不履行に陥った場合、出資金が回収できなくなるリスクがあります。

⑤ 中途解約が不可

契約期間中の途中で解約することはできません。多額の資金が長期間拘束されるため、将来の資金繰りを慎重に予測する必要があります。

⑥ 売却時(解約時)の多額の課税

通常のオペレーティングリースの場合、解約時点での対象物件の帳簿価額(簿価)はほぼゼロ(備忘価額1円)になっています。売却時には「売却価格 - 簿価(ほぼ0)」がそのまま譲渡益となり、その期の法人利益に加算されるため、対策を怠ると多額の税金が発生します。

4. まとめ:税理士法人大下会計からのアドバイス

オペレーティングリース出資は、今期の突発的な利益に対する課税を先送りし、将来の事業投資や事業承継、退職金準備に活かすための非常にパワフルな手法です。

しかし、「最低1,000万円という多額の資金負担」「中途解約不可」「為替・倒産リスク」、そして「出口における多額の益金発生」というリスクや注意点をしっかり把握・管理できていなければ、かえって資金繰りを圧迫する結果になりかねません。

自社の資金繰り計画や将来の事業計画と照らし合わせ、最適なタイミングと金額で見極めることが大切です。

貴社の節税・財務戦略は「税理士法人大下会計」にお任せください

税理士法人大下会計では、公認会計士・税理士・行政書士の専門的な見地から、貴社の財務状況や資金繰りに合わせた最適な節税対策・課税繰延スキームをご提案しております。

「今期の決算対策としてオペレーティングリースを検討したい」

「リスクを抑えた出口戦略まで含めて相談したい」

という経営者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

<執筆・監修>

税理士法人大下会計 公認会計士・税理士・行政書士 大下 俊樹

大学在学中に公認会計士試験に合格し、BIG4であるKPMG有限責任あずさ監査法人で上場企業や金融機関、自治体などの監査業務に従事。
大下会計では、香川県高松市の上場企業や卸売業、メーカー、医療法人など様々な業種の税務顧問業務を行い、組織再編やM&Aの仲介、買収監査、財務支援、会計監査などの業務も行っている。

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